映画では「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」で登場した神秘部という場所ですが、この神秘部はなんのために存在し、何が行われているのでしょうか。
神秘部ってどんなところ?神秘部の役割は?
神秘部というのは魔法省の7つ部門の中のひとつで、神秘部は地下9階に存在します。神秘部は名前の通り神秘に包まれているようなところで、魔法省職員でさえも、神秘部でどのようなことを行っているかを知らないと言われています。
しかし、最低限わかっていることは、時や死後の世界、愛などの研究をしているということと、逆転時計と予言の管理をしているということです。逆転時計とは「ハリーポッターとアズカバンの囚人」でハーマイオニーが使用していた時間を戻す時計です。あの不思議な時計も神秘部が関わっていたのは驚きですね。そして、物語ではヴォルデモートが神秘部で管理されている予言を手に入れるために、ハリーをおびき寄せます。
神秘部では予言の管理もされていますが、その予言というのは予見者と呼ばれる未来を予言することができる人が言った予言のことで、水晶玉として保管されています。ホグワーツでは占い学の先生としてトレローニー先生がいますが、トレローニー先生も実は予見者で、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」においてハリーが神秘部で手に取った予言もトレローニー先生によって予言されたものでした。
なぜヴォルデモートは予言を手に入れようとしたのか?
ヴォルデモートはまだ力をもっていた時期に、この予言の内容を知りました。その内容は「7月の終わりに闇の帝王を倒す男の子が、帝王に3度抗った両親のもとに生まれる」というものでした。ヴォルデモートに渡った予言の内容は一部だけでしたが、その予言の内容を聞き、予言の子供をハリーだと思い、襲いました。しかし、ハリーに返り討ちにあってしまい、復活した後に予言の続きを知ってハリーを倒す手がかりにしようと考え、予言を手に入れようとしました。
予言の子は本当にハリーだったのか?
予言には「7月の終わりに闇の帝王を倒す男の子が、帝王に3度抗った両親のもとに生まれる」とありますが、この条件にあった人はハリーだけではありませんでした。実はネビルロングボトムもこの条件にあてはまっていました。
予言の後半には「闇の帝王が自らに比肩する証を印す」と続きがあり、結果的にまだ赤ちゃんだったハリーに稲妻形の傷跡をつけ、予言の子がハリーに確定しました。このことからヴォルデモートを倒す存在がネビルになる可能性もあったということがわかります。実際にネビルはヴォルデモートのナギニを倒していましたし、そのような素質はあったのではないでしょうか。
作者のJ・K・ローリングさんは、予言の闇の帝王を倒す存在としてネビルが選ばれたとしても最後にはヴォルデモートを倒していただろうと述べており、やはりネビルもハリーと同じような可能性を秘めた人間だったことがわかります。そう考えるとネビルがこの話の主人公になった可能性もあるということになりますね笑。
まとめ
神秘部で何が行われているのかは詳しくわかりませんが、時や死後の世界、愛などの研究していて、逆転時計と予言の管理を行っています。ヴォルデモートは、なぜ赤ちゃんのハリーを倒せなかったのかを知る手掛かりとして予言を手に入れ、予言の続きを知ろうと思いました。そして、その予言にある闇の帝王を倒すものとは、ハリーだけでなく、ネビルも闇の帝王を倒すものになる可能性がありました。